禁止されている解体工事と廃棄物処理〔富山市の解体工事会社ブログ〕

2024年1月12日更新

こんにちは。

富山市の解体工事会社、EIKI Inc.（エイキ）です。

 

今回は、解体工事において禁止されている「工法」と「廃棄物処理」について記します。

他にも禁止事項は多くありますが、地域にご迷惑を直接かけることになる２点に今回は絞ります。

 

 

 

【目次】

 

１．ミンチ解体は禁止です。

 

２．不法投棄は禁止です。

 

３．富山市の解体工事はEIKI Inc.(エイキ)へ。

 

 

 

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１．ミンチ解体は禁止です。

 

 

「ミンチ解体」とは、言葉通りのイメージの解体工法です。

構築物は、木材、コンクリート、ガラス、金属など多種多様な建材からできています。

この構築物を解体するときに、ユンボなどの重機を使って一気に取り壊す解体工法が「ミンチ解体」です。

 

今から考えると「ありえない解体工法」ですが、従来はこの工法が一般的でした。

「ミンチ解体」は構築物の内部と外部を一気に壊しますので、工期が短く解体できました。

結果として、費用が比較的安かったです。

 

しかし、環境意識の高まりとともに廃棄物の再利用（リサイクル）が促されました。

法的な整備としては「建設リサイクル法」が２００２年（平成１４年）から完全施行されました。

この「建設リサイクル法」の正式名称は「建設工事に係る資源の再資源化等に関する法律」。

長い法律名ですが、この名称の方が「再資源化」と具体的な言葉が入っていて分かり良いかもしれません。

 

さて、「ミンチ解体」が２００２年に禁止されてから、どのような解体工法に変わったのでしょうか？

それは「分別解体」という工法です。

 

「分別解体」とは、解体工事現場において建材の種類ごとに解体して撤去する工法です。

法律では、次の４品目が特定建設資材として指定されており、分別しながら解体しなければいけません。

・コンクリート
・木材
・コンクリートと鉄から成る建設資材
・アスファルト・コンクリート

実際は、４品目以外にガラスや瓦など、より多くの建材を分別解体しております。

具体的な解体方法は、まずは構築物内部の建材を素材ごとに撤去し、その後躯体と基礎コンクリートを撤去します。

この工法によって、多くの建材のリサイクルが可能となりました。

 

ご参考→「建設リサイクル法の概要（環境省）」

 

 

 

 

２．不法投棄は禁止です。

 

 

 

前章では「ミンチ解体」から「分別解体」へと解体工法が変化したことを記しました。

この章では、現場で「分別解体」された廃棄物がどこへ運ばれどのように処理されるかを簡潔に記します。

（関連法令は「廃棄物処理法（廃棄物の処理及び清掃に関する法律）環境省」です）

 

まずは「ミンチ解体」をしていたときの状況を。

かつては、分別しやすく現金化しやすい廃棄物のみがリサイクルされていました。

他の廃棄物は素材混合で燃やすか埋めていました。

また、ひどいケースは、解体で出た廃棄物を人気のない山森に投棄していたと聞きます。

リサイクルどころか、環境破壊ですね。

 

 

 

さて、現在は？

 

 

 

 

 

解体現場で多くが分別された廃棄物は、まずは「中間処理会社」に運ばれます。

ここで、リサイクルできるものと不可能なものに選別されます。

リサイクル可能な廃棄物は「リサイクル会社」へ、不可能な廃棄物は体積を小さくしてから「最終処分会社」へ運搬します。

そして、最終処分施設では、まず廃棄物をできりだけ「無害化」し、その後に「処分」します。

「処分」方法は、地中に埋める・海に投棄する・環境に害を与える物質は厳重に保管します。

 

 

リサイクル関連過去ブログ（ご参考）

→「富山市の解体工事で出た廃棄物は、最終的にどうなるのか？（弊社ブログ）」

→「解体工事で発生した廃木材が木質チップになるまでを解説！（弊社ブログ）」

→「富山市のブロック塀の解体工事と瓦のリサイクル（弊社ブログ）」

 

 

 

なお、すべての産業から出る産業廃棄物は、約１億８,３５４万トン（平成２９年度）です。

このうち、５３％が再生利用（リサイクル）、４５％が中間処理等での減量化、３％が最終処分と推計されています。

（参考→「令和2年1月23日 環境省報道発表資料」）

 

 

 

以上、禁止されている解体２点に関するブログでした～

 

 

３．富山市の解体工事はEIKI Inc.(エイキ)へ。

 

 

 

 

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