解体廃木材も原料に！木質チップについて解説！〔富山市の解体工事ブログ〕

2023年12月14日更新

こんにちは～！富山市の解体工事会社、EIKI Inc.（エイキ）です！

 

木造住宅を解体工事によって解体すると、木造住宅を構成していた建築木材は廃木材となります。

廃木材はリサイクル材として利用でき、燃料・建築材・木質チップ等の再利用が可能です。

 

今回はその中でも木質チップについて、富山県の解体工事会社エイキが解説していきたいと思います！

 

 

 

 

 

木質チップとは？

木質チップとは、木材を砕いたりカットする等で細かくした物です。木材チップまたはウッドチップとも呼ばれます。

木質チップの汎用性は高く、加工して紙や木製品となったり、バイオマス発電やボイラーの燃料にしたり、そのまま敷材や敷料として使う等、様々な形で利用されています。

チップを作るにあたって使用する木材は、木製品の製造過程で出る端材・建築材等他の商品に適さない間伐材・廃棄された木製品・解体廃木材等、本来であればそのまま処分される木材を使うので環境にもやさしいです。

なお、火事・火災によって焼けた廃木材は木質チップとして再利用できません。

 

木質チップには二種類あり、破砕チップと切削チップに分けられます。

 

破砕チップ

 

破砕チップはハンマー式破砕機によって細かく砕かれた木質チップです。

形は先端が尖った細長い棒状で、大きさはまちまちなのが特徴です。

燃料用・製紙原料・敷料・パーティクルボード原料といった事に使われます。

 

なお、解体工事で出た廃木材は主にこの破砕チップへと加工されます。

 

パーティクルボードのイメージ。破砕チップを固めて板にした物で、断面がザラザラしています。

 

切削チップ

 

切削チップは切削機によって細かくカットされた木質チップです。

形は四角形で、均一の大きさにカットされているのが特徴です。

燃料用・製紙原料・敷材・ファイバーボード原料といった事に使われます。

 

破砕チップよりも品質が良い為、値段もやや高めです。

 

ファイバーボードのイメージ。切削チップから取り出した繊維を固めて板にした物で、パーティクルボードよりも密度が高く、耐久性に優れています。

 

 

廃木材の不純物はどうやって取り除く？

廃木材は元が木造住宅という都合上、金属等の異物が多く含まれています。

ここで疑問なのが、木質チップに異物が紛れていないかという点です。

もしも木質チップに異物が紛れているとすれば、その後の用途にも支障をきたしかねません。

 

そこで、磁選機と選別機の登場です。

磁選機と選別機は共に異物を取り除く機械で、木質チップの中に紛れ込んでいる異物を取り除いてくれます。

 

磁選機と選別機による異物の選別方法

・磁選機

磁選機では、強力な磁力を持ったベルトコンベアで木質チップに紛れた金属を引き寄せます。

金属が磁石に反応する仕組みを利用した選別方法ですね。

 

・選別機

選別機では、風を下から吹き上げて木質チップと異物を二つに分けます。(比重差選別)

こちらは木質チップと異物の比重差を利用した選別方法です。

 

この二つの機械を製造工程に組み込む事で、最終的に異物が取り除かれた木質チップが出来上がります。

 

 

まとめ

今回は木質チップについて解説させていただきました。

まとめは以下の通りです。

 

・木質チップは使われなくなった木材を再利用して作られる

・木質チップには細長く大きさがまちまちな破砕チップと、四角形で大きさが均一な切削チップの二種類に分けられる

・木質チップの用途は燃料・加工品の原料・敷材等に使われる

・廃木材には金属等の異物が紛れているので、磁選機と選別機を用いてこれを取り除く

 

 

 

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